【2月4日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の次期会長選に立候補しているヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン(Ali Bin Al Hussein)王子が3日、FIFAの「脅し体質」を非難し、現会長を務めるジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏との公開討論を熱望した。

 アジア・サッカー連盟(AFC)のサルマン・アル・ハリファ(Shaikh Salman bin Ebrahim Al Khalifa)会長がブラッター氏の支持を表明していることから、アリ氏の陣営は力不足との見方もあるが、FIFAの副会長を務めるアリ氏は、ベラルーシ、マルタ、イングランド、ヨルダン、米国、グルジアの協会から後ろ盾を受けている。

 アジアでは、自身が会長を務めるヨルダンサッカー協会(JFA)以外に支持を表明している国・地域がない中、アリ氏は世界中から応援されるはずだと自信をみせた。

 英ロンドン(London)のホテルで行われた記者会見で、アリ氏は「私なりに表現させてもらえば、FIFAには明らかに脅し体質がある」と述べた。

「そうは言っても、これは世界中を巻き込んだ選挙だ。数か月後に選挙を控えている連盟もあるだろう」

「でも、世界中からできる限りの票を集めたい。これは一つの連盟の話ではないんだ」

「脅し」という表現の真意を聞かれたアリ氏は、「それについては掘り下げるつもりはない。過去には、道義に基づいた見解を示して罰せられる人を見てきた」とすると、「投票の秘密が保証されなければいけないし、フェアで正しいやり方でかじ取りをすれば、適切な道に進むだろう」と説明した。(c)AFP/Tom WILLIAMS