【2月3日 AFP】ロシア陸上競技連盟(ARAF)のワレンティン・バラフニチェフ(Valentin Balakhnichev)会長が、一連のドーピングスキャンダルを受け、同ポストを退く構えを見せているという。2日、地元メディアが報じた。

 露通信社のRスポーツ(R-Sport)は、バラフニチェフ会長の「すべてはルールに則り行われる」という発言を引用している。

「2月17日の役員会で、連盟の方々に私の辞任を伝えるつもりだ。即座に辞任するつもりなので、私の決断は承認されるはずだ。次期会長選までこのポストに居座るつもりはない」

 バラフニチェフ会長は、2004年アテネ五輪の金メダリストで、先日引退を表明したばかりのユーリー・ボルザコフスキー(Yuriy Borzakovskiy)が、ロシア代表チームを率いることになるだろうとしている。

 先月までチームの指揮を執っていたワレンティン・マスラコフ(Valentin Maslakov)氏は、一連のドーピングスキャンダルの責任を取って辞任している。

 ロシアでは先月、ロンドン五輪の女子3000メートル障害を制したユリア・ザリポワ(Yuliya Zaripova)と、セルゲイ・キルジャプキン(Sergey Kirdyapkin)ら3人の競歩選手が、生体パスポートの血液データに異常な数値が見られるとして、露反ドーピング機関(RUSADA)から処分を言い渡された。

 七種競技のタチアナ・チェルノワ(Tatyana Chernova)や、競歩のセルゲイ・バクリン(Sergey Bakulin)も、ウラジーミル・カナイキン(Vladimir Kanaikin)と並んで処罰を受けている。(c)AFP