【2月3日 AFP】世界の権利と自由を定義したマグナ・カルタ(Magna Carta、大憲章)の発布800周年を記念して、現存するオリジナル写本4部が2日、ロンドン市内の大英図書館(British Library)で初めて同時に展示された。

 自由や近代民主主義、正義、法の支配などの礎(いしずえ)と考えられている大憲章。各国の司法制度や世界人権宣言(Universal Declaration of Human Rights)、米国憲法などの基礎となったとされている。

 専制君主ジョン(John)王は1215年6月、ロンドン西部のテムズ川(River Thames)河畔の牧草地帯、ラニーミード(Runnymede)で、国王の権限を制限することを求めた反乱諸侯らの要求を受け入れ、同憲章に合意した。

 ロンドン市内の大英図書館では、同図書館所蔵の貴重なオリジナルの写本2部とリンカン大聖堂(Lincoln Cathedral)およびソールズベリー大聖堂(Salisbury Cathedral)がそれぞれ所蔵する写本が同時に展示された。

 世界20か国以上から4万人を超える人たちが参加した抽選の結果、合計1215人が展示を鑑賞できるチャンスを得た。また4日には、世界の専門家らが各写本を比較することになっている。(c)AFP/Robin MILLARD