【2月2日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は1日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」がジャーナリストの後藤健二(Kenji Goto)さんを殺害したとの映像を公開したことを受け、「凶悪で卑劣な殺人を強く非難する」との声明を発表した。

「この犯罪は、ジャーナリストやその他の人々がシリアで毎日直面している危険性が高まっているということを、あらためて悲劇的に思い起こさせた」と声明は表明。後藤さんが殺害されたとみられることを「深く悼む」と述べている。

 また、後藤さん殺害に関与した者たちに「責任を取らせなければならない」と強調。安保理加盟国はこのような行為によって「萎縮せず、むしろ決意を強固にした」として、イスラム国や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の全過激派に対し「人質としている全ての人々を、直ちに、安全かつ無条件に解放せよ」と求めるとともに、後藤さんの家族、日本政府、イスラム国の全犠牲者の家族に対し「深い哀悼の意」を表した。(c)AFP