【1月28日 AFP】米ニューヨーク(New York)市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は27日、同市を歴史的な暴風雪が襲う恐れがあるとして、米国最大の都市である同市を活動停止状態とした措置について、市の判断は間違いではなかったと擁護する立場を示した。

 冬の嵐「ジュノ(Juno)」が到来した26日に実施された措置の大半はすでに緩和されており、市内の通行規制が撤回されたほか、公共交通機関も運行を再開。公園への立ち入りも認められている。

 同市史上最悪規模の被害が出る可能性があると繰り返し警告していたデブラシオ市長は、市内の積雪量が48時間で約60センチと予測されていたものの、実際にはそのうちのわずかな量しか積もらなかったと説明。一方で、不必要に大げさな警告を発したとの批判を一蹴し、「考えるまでもないことだ。市民の安全を守るため、われわれは万一に備えなければならない」と市の決定を擁護した。

 一方、米国立測候所(National Weather ServiceNWS)のルイ・ウッチェリーニ(Louis Uccellini)所長は、予測の不確実性に関する説明が不足していたと謝罪。今後の対応のあり方を見直す考えを明らかにした。

 NWSによると、マサチューセッツ(Massachusetts)州の一部では76センチ以上の降雪を記録。一方、同州の州都ボストン(Boston)の降雪量は50センチ余りにとどまった。(c)AFP/Jennie MATTHEW