【1月26日 AFP】英国国教会で教区の主教に女性として史上初めて指名されたリビー・レーン(Libby Lane)師(48)が26日、中部の都市マンチェスター(Manchester)郊外のストックポート(Stockport)教区の主教に正式に就任した。

 就任式はイングランド北部にあるゴシック様式のヨーク大聖堂(York Minster)で行われた。レーン師はサックスを演奏することや、地元のサッカークラブ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のファンだといった普通の女性であることでも知られている。レーン師は1994年、同教会が初めて女性司祭を認めた年に、夫のジョージ氏とともに司祭に任命された。

 1534年にイングランド王ヘンリー8世(Henry VIII)が英国国教会を創設して以来、女性が教区の主教に就任するのは初めて。教会内では今も女性を主教とすることをめぐり賛否が分かれ、深い対立がある。レーン師を知る人々は、レーン師ならではのユーモアや良識で、初の女性主教という特別な立場に対して受けるプレッシャーも乗り越えていくだろうと期待している。(c)AFP/Katherine HADDON