【1月23日 AFP】第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)は22日、準々決勝が行われ、韓国は延長戦の末2-0でウズベキスタンに勝利し、準決勝に進出した。

 韓国は孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)が延長戦に2得点を決め、ウズベキスタンとの厳しい戦いを制して4強入りを決めた。

 チームメートから「ソナウド(Sonaldo)」と呼ばれる孫は、両チーム0-0で迎えた延長前半14分、ヘディングシュートで先制点をもたらすと、終了のホイッスル直前に2点目を決め、試合後は疲労のため担架でピッチを後にした。

 韓国は準決勝で、イラン対イラク戦の勝者と対戦する。

 55年ぶりのアジアカップ制覇を目指す韓国は、メルボルン(Melbourne)で行われた準々決勝で、2011年大会ベスト4のウズベキスタンを相手に厳しい戦いを強いられた。

 ウズベキスタンは序盤、空中戦から相手守備陣の混乱を誘い、サンジャール・トゥルスノフ(Sanzhar Atkhamovich Tursunov)が好機を得たが、ここはGK金鎮鉉(Jin Hyeon Kim、キム・ジンヒョン)がタイミングのいい飛び出しで防いだ。

 対する韓国も、孫興民がカーブをかけたシュートを狙ったが、こちらもGKイグナティ・ネストロフ(Ignatiy Nesterov)がファインセーブでかき出した。

 韓国はさらに後半開始5分、イ・ジョンヒョプ(Jeong-Hyeop Lee)がヘディングでゴールに迫ったが、またしてもネストロフがジャンピングセーブでゴールを許さなかった。しかし韓国は直後、GK金鎮鉉のクリアーがDF金珍洙(Jin-Su Kim、キム・ジンス)に当たって跳ね返り、あわやオウンゴールかという場面も迎えた。

 韓国はその後も攻勢をかけ、孫興民がDF3人をかわすドリブルを見せたが、最後は相手の脚が出てシュートまでいけず。南泰煕(Tae-Hee Nam、ナム・テヒ)のボレーシュートも枠を外れ、いら立ちを募らせた。

 その一方で後半33分には、サルドル・ラシドフ(Sardor Rashidov)のクロスからルッフラ・トゥラエフ(Lutfulla Turaev)に完全にフリーな状態でヘディングシュートを打たれたが、ここは幸運にもシュートが枠に飛ばなかった。

 そして、両チームが疲労の色を深めるなかで迎えた延長前半14分、韓国は金珍洙の低いクロスに孫興民が頭で合わせると、ボールはネストロフの決死のダイブをすり抜けゴールに収まった。

 試合終了間際には、交代出場の車ドゥリ(Du-Ri Cha、チャ・ドゥリ)が強引なドリブルで右サイドを破り、パスを受けた孫興民が至近距離から強烈なシュートを突き刺してダメ押しした。(c)AFP/Alastair HIMMER