【1月21日 AFP】米ミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)で開催中の北米国際自動車ショー(North American International Auto Show)では、ポルシェ(Porsche)などスポーツカーには赤、といったクラシックなカラーリングが多いが、日産自動車(Nissan Motor)のピックアップトラック「タイタン(Titan)」のコパ―(銅色)など、これまでになかった色も存在感を放っている。次に車を買う時には、どの色にするかじっくりと検討したくなるかもしれない。

 自動車大手各社はトレンドをつかむために巨額を投入するが、中でも車の色は顧客にとって非常に重要な要素で、色が購入の是非を決めることもあるという。

 さまざまな色の車があるが、「白」の優位性は確固たるものだ。独フォルクスワーゲン(VolkswagenVW)のブースでは、車体だけでなくハンドルや内装まで白で統一した車が数台並ぶ。同社のデザイン担当責任者、ウーナ・シーパース(Oona Scheepers)氏はAFPの取材に「白い車の人気は1970~80年代がピークで、その後、突然途絶えた。それがここ10年ほど、白の人気が再び上がっている。これはアップル(Apple)のiPod(アイポッド)の時代とともに到来した」という。

「アップルはあらゆる製品を白で作り、美しいクロムメッキやメタリックの仕上げをふんだんに使ったが、その組み合わせがとても良くて新鮮だった。それ以前は、白は『配達車』のイメージを持たれていて、チープな印象を与えたので、欧州市場ではあまり売れていなかった。だが、メタルやクロムとの組み合わせは新鮮で、完全に新しいものだった。白は今、世界中でブームだ」とシーパース氏は語った。ただし、フォルクスワーゲンで今一番売れているのはわずかの差で黒だという。

 シーパース氏はまた「白は熱を反射し、黒は反対に吸収する」ため、暑い国では白い車が好まれると説明。交通渋滞が激しい南アフリカなどでは、白い車は目立つため事故防止にもつながるという。

 また、国によって顧客の色の好みは対照的で、特に米国と中国を比較するとその違いが鮮やかだという。「中国人は非常に目立つ色を、米国人は落ち着いた色を好む。米国では白も売れ行きが良く、シャンパン色の人気も健在。赤も少しずつ売れてきている」。一方、中国ではゴールドや緑と茶の混合色が人気だ。シェーパーズ氏は「中国では新たな意識が芽生えている。人々は自信にあふれ、自己を表現している」と分析する。

 また、フォルクスワーゲンの調査によると、若い世代は控えめな色の車を好むのに対し、年配の顧客は明るめの色を求めるという。(c)AFP/Peter STEBBINGS