【1月21日 AFP】アルゼンチンの日刊紙クラリン(Clarin)は20日、1998年W杯フランス大会と欧州選手権2000(UEFA Euro 2000)の優勝メンバーで、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)で活躍した元フランス代表のダビド・トレゼゲ(David Trezeguet)が、現役を引退したと報じた。

 クラリン紙によると、37歳のトレゼゲが現役を退くことを同選手の代理人が認め、近日中にユベントスの幹部と会談を行うとしている。トレゼゲは2000年から2010年までユベントスに所属し、通算245試合で149得点を記録した。

 最終的にフランスが優勝した1998年W杯でも得点を記録しているにもかかわらず、トレゼゲにとって代表的なゴールは、イタリアと戦った欧州選手権2000決勝の延長戦で決めたゴールデンゴールになる。

 しかしながら、2006年のW杯ドイツ大会決勝では、イタリアとのPK戦で唯一失敗した選手になると、その後は当時フランス代表監督を務めていたレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)氏の構想から外れた。

 そして2008年の欧州選手権(Euro 2008)でフランス代表が散々な結果に終わったにもかかわらず、ドメネク氏の監督続投が決まると、トレゼゲは代表引退を表明した。

 アルゼンチン人の両親との間にフランスで生まれ、アルゼンチンで育ったトレゼゲは、1995年にASモナコ(AS Monaco)に加入し、フランスでプレーすることになった。

 トレゼゲはユベントス退団後、アルゼンチンのリーベル・プレート(River Plate)やニューウェルス・オールドボーイズ(Newell's Old Boys)でプレーし、現役最後のチームはインドスーパーリーグのFCプネ・シティ(FC Pune City)となった。(c)AFP