【1月20日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は19日、前日に行われたインディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)とのアメリカン・カンファレンス(AFC)決勝で、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)が意図的に空気圧の少ないボールを使用していたという疑惑について調査していると発表した。

 NFLのマイケル・シグノラ(Michael Signora)広報担当は、この問題について調査に乗り出していることを認めたが、新たな情報はないとしている。

 ペイトリオッツは、雨が降りしきる本拠地ジレット・スタジアム(Gillette Stadium)で、45-7の大差でコルツに勝利した。

 このニュースを最初に報じたのは、インディアナポリスの地元テレビ局WTHRで、悪天候では空気の少ないボールのほうが投げやすく、キャッチもしやすいと指摘している。

 同局はまた、試合中に審判が一度ボールを取り上げて重さを計ったと伝えたものの、既定より重量が少なかったかどうかは不明だとしている。

 仮に意図的にボールの空気を抜いていたと判明すれば、ペイトリオッツはドラフト指名権を失う可能性がある。

 NFLのルールブックによると、野外スタジアムで試合が行われる場合は、ホームチームが36個のボールを用意し「試合開始の2時間前には、審判が圧力計を使ってリーグの条件を満たしているか調べられるようにする」とされている。

 NFLの規則では、ボールの空気圧と重量の許容範囲が定められている他、「雨でフィールドがぬかるみ滑りやすい」場合は、攻撃側のチームのセンターが「使用可能なボール」を要求することができると明記されている。

 ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は、毎週月曜日に出演している地元ボストン(Boston)のラジオ番組で、この疑惑について「話にならない」と言い放った。

 ブレイディは、「心配するようなことではない」とし、「このような話には答えるまでもない」とコメントした。(c)AFP