【1月17日 AFP】イタリアオリンピック委員会(CONI)は16日、元恋人のドーピング検査回避を手助けしたとして、同国の女子フィギュアスケート選手カロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)に対し、16か月の出場停止処分を科したことを認めた。

 2012年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2012)女王は、競歩で五輪にも出場した元恋人のアレックス・シュバーツァー(Alex Schwazer)が、同年7月に独オーベルストドルフ(Oberstdorf)でドーピング検査を回避しようとした際、それを手助けしたとされており、その後に検査員からの質問があったときも、協力的な姿勢をみせなかったという。

 CONIのドーピング検査員は、ソチ冬季五輪の銅メダリストで、欧州選手権を5度制しているコストナーに対し、4年3か月の出場停止処分を要求していた。

 27歳のコストナーは、来季のフィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2016)と、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)にも出場することができない見込み。

 コストナーは、この処分を不服として、スイスのローザンヌ(Lausanne)にあるスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する構えだという。

 2008年の北京五輪で金メダルを獲得したシュバーツァーだが、4年後のロンドン五輪では、予選大会で赤血球の産生を促進するエリスロポエチン(EPO)に陽性反応を示し、出場停止処分を科された。(c)AFP