教師のジャン・ストラジエさん(33)にとって同紙購入は「支持表明の手段」で、特別号は「歴史に残る号だ」という。同じ考えを持っているフランス人は多く、1週間前までは6万部販売するのがやっとだった同週刊紙はすでに増刷を決め、最終的な発行部数は500万部に達する見込みだ。

 特別号の表紙には、「すべては許される」という見出しの下、「私はシャルリー」と書かれたメッセージを持つ預言者ムハンマドの風刺画が描かれている。一部の国々では、イスラム教の創始者であるムハンマドの描写に反対するイスラム教団体が怒りの声を上げている。またイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は、ムハンマドの風刺画掲載を「非常に馬鹿げた」行為と批判する声明を出した。

 ミシェル・ムニエさん(71)は、最新号の初版70万部のうちの1部を手に入れることのできた数少ない人々の一人だ。「運の問題ではないわ。ベッドでぐずぐずしてないで早起きすればいいのよ」

 増刷分は、今後数日のうちにフランス各地の売店に届けられる予定だ。アンヌさん(45)も、この日特別号を手にすることはできなかったが、あまりがっかりはしていないと話す。「嬉しいわ。つまり(シャルリー・エブド紙が)成功しているっていうことだから」(c)AFP/Fran BLANDY