【1月14日 AFP】第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)に出場中のヨルダン代表は14日、初戦のイラク戦終了後に行われた薬物検査の過程で、自チームの選手が体調を崩したことについて、正式に抗議した。

 イラクに0-1で敗れた12日の試合後、ヨルダンはFWのアハマド・ハイル(Ahmad Hayel)が薬物検査に臨んだが、尿サンプルが採取できなかったため、「数リットルの水を飲まされる」などした。その結果、ハイルは体調を崩し、16日に行われるパレスチナ戦の出場が危ぶまれている。

 協会によると、ハイルは水を飲んだ後におう吐し、めまいを訴えた。そのため、チームドクターは検査を取りやめにせざるを得なかったという。

 これを受けてヨルダン協会のファディ・ズレイカト(Fadi Zureikat)事務局長は、アジア・サッカー連盟(AFC)に対し、「アハマド・ハイルのドーピング検査における不適切な手順」について、協会として正式に抗議すると明かした。

 ズレイカト事務局長は、「救急施設の設備は十分ではなく、検査室の気温は非常に低かった。選手は大量の水を飲まされ、その結果おう吐した」と語っている。

「われわれは、選手を車いすに乗せてチームの拠点まで戻さなくてはならず、その時に使用したのも私用車で、救急車は使えなかった。そのため、われわれも選手も、早朝まで待機することを余儀なくされた」

 チームドクターのアデル・スキルジ(Adel Skirji)氏は、公式ウェブサイトで、「ハイルは薬物検査を義務づけられた2選手のうちの1人で、くじで選ばれた」と明かしている。

「アハマド・ハイルはサンプルを提出できなかった。試合でたくさんの水分を失った後ではよくあることで、もっと時間をかけて水分を補給する必要があった」

「(検査員が)大量の水を一気に飲ませたせいで、体温が下がり、ハイルはおう吐を始め、めまいを起こした」

 そのためハイルは、16日の試合に出場できない可能性がある。ヨルダンを率いるレイ・ウィルキンス(Ray Wilkins)監督は、この一件に激怒しており、検査員の行動は「危険な」ものだったと非難している。(c)AFP/Alastair HIMMER