【1月13日 AFP】中国が30年以上にわたって厳格に実施してきた一人っ子政策を緩和し、夫婦が2人目の子どもをもうけることを認める条件を広げてから最初の1年が経過したが、12日の国営メディアによると、2人目の子どもをもうけたいという希望が昨年申請された件数は、予想された200万件の半分にも満たなかった。

 新華社(Xinhua)通信によると、中国国家衛生計画出産委員会(National Health and Family Planning Commission)に提出された2人目の子どもの申請件数は、予想された200万件の半数の100万件を下回った。正確な数字は報じられていない。

 世界最多の人口を持つ中国は1970年代末から一人っ子政策を導入し、大半の家庭の子どもの数を1人に制限してきたが、ここへ来て中国共産党は政策を緩和し始め、夫婦の両方ではなくどちらかでも一人っ子だった場合に、その夫婦に2人目の子どもを持つことを認める方針に転換した。

 ただし今も2人目の子どもができる前に希望を申請せねばならず、またすべての申請が承認されているわけではない。

 昨年の中国国家統計局(National Bureau of Statistics)の発表による同国の人口は13億6000万人。しかし、労働年齢人口は前年よりも244万人減少した。14.9%を占めている60歳台以上の人口は2030年までに3億5000万人に達し、国民の4人に1人がこの世代になると予測されている。(c)AFP