【1月13日 AFP】欧州航空機大手エアバス(Airbus)の長距離旅客機「A350」と「A380」に、機体から切り離され水に浮くタイプの新型ブラックボックスが搭載される予定であることが分かった。関係者が12日、AFPに語った。これにより航空機が海に墜落した場合、ブラックボックスの発見が容易になる。

 開発に関わったこの関係者によると、エアバスは昨年末、浮上型ブラックボックスを機体後部に搭載する目的で機体に修正を加える許可を、欧州航空安全局(European Aviation Safety AgencyEASA)から得た。

 EASA広報も、エアバス航空機に新型のフライトレコーダー(飛行記録装置)とボイスレコーダー(音声記録装置)を搭載するための手続きを進めていると認めた。

 既に軍用機には同タイプのブラックボックスが搭載されているものもあるが、民間機には採用されていなかった。数年前まで航空事故は離着陸時に発生する場合がほとんどで、陸上でのブラックボックス発見は難しくはなかった。

 だが近年になって海上での墜落事故が増え、海でのブラックボックス発見を容易にする技術の必要性が高まっていた。(c)AFP/Delphine TOUITOU