【1月13日 AFP】ダカールラリー2015(Dakar Rally 2015)は12日、二輪部門の第8ステージが行われ、KTMのパブロ・キンタニージャ(Pablo Quintanilla、チリ)がステージ優勝を飾った。

 前日まで総合首位に立っていたホンダ(Honda)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)は、チリの太平洋沿岸に連なる砂丘で大幅にタイムを失い、大会制覇の可能性が消滅の危機に立たされてしまった。

 広大な塩湖で有名なボリビアのウユニ(Uyuni)からチリのイキケ(Iquique)までの784キロメートルに及ぶ超難関コースでは、昨年大会で総合2位に入ったKTMのジョルディ・ビラドムス(Jordi Viladoms、スペイン)を含め、今大会の優勝候補が次々と失速する結果となった。

 バレダ・ボートは、2位に6分差のトップにつけて臨んだ今ステージで約1時間半を失いながら、かすんでしまった栄光をつかむチャンスを求め、再びレースに臨むとしている。

 総合順位では、昨年覇者でKTMのマルク・コマ(Marc Coma、スペイン)が、前日の2位から浮上し首位に立った。

 ダカール通算4度の優勝を誇るコマは、ステージ9位に入り、総合争いで2位につけているホンダのパウロ・ゴンサルベス(Paulo Goncalves、ポルトガル)に9分以上の差をつけてリードしている。

 ヤマハ(Yamaha)勢のマイケル・メッジ(Michael Metge、フランス)とアレッサンドロ・ボッツーリ(Alessandro Botturi、イタリア)、そしてホンダのダニエル・グエ(Daniel Gouet、チリ)の3人も、悔いの残るレース結果となった。

 一方、ステージ初優勝を果たしたキンタニージャは、母国でより一層の喜びをかみしめながら、総合でも3位に浮上した。

 キンタニージャは、2位に入ったヤマハのフアン・ペドレロ(Juan Pedrero Garcia、スペイン)をわずか11秒差、3位に入ったKTMのステファン・ソヴィツコ(Stefan Svitko、スロバキア)を12秒差でかわした。

 休息日となった四輪部門では、ミニ(MINI)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)が総合首位を維持している。

 13日に行われる第9ステージは、イキケからカラマ(Calama)までの450キロメートルを走行する。(c)AFP