中国国産ジェット機「ARJ21」、中国の型式証明を取得
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【1月11日 Relaxnews】中国商用飛機(Commercial Aircraft Corp of China、COMAC)は昨年12月30日、同社が開発した国産リージョナルジェット機「ARJ21」が中国民用航空局(Civil Aviation Administration of China、CAAC)から型式証明を取得したと発表した。国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。
上海に拠点を置いているCOMACの広報担当者はAFPの取材に対し、ARJ21が国内規制面で最後のハードルをクリアしたことを確認した。今後は米連邦航空局(US Federal Aviation Administration、FAA)の認証が鍵となる。担当者は、中国国外でARJ21の販売や就航が実現する見込みは「CAACと他の国々の認証レベル」に左右されると語った。
複数の業界関係者は、ARJ21がFAAの認証を得ることができれば米国内での運航が認められ、安全性の証明にもなるが、認証を得られなければ売り込み先が限定されると指摘している。
新華社によると、ARJ21の初号機は2003~07年に開発・製造され、08年11月に初飛行を行った。ただ、航空会社への引き渡しは当初期限だった09年から大幅に遅れている。それでもCOMACは昨年11月、広東(Guangdong)省珠海(Zhuhai)で中国最大規模の航空ショーが開かれた際に20機の新規受注を発表し、ARJ21の累計受注数は278機となっている。(c)Relaxnews/AFPBB News