【1月10日 AFP】(一部更新)フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃事件を起こしたシェリフ・クアシ(Cherif Kouachi)容疑者は、仏テレビ局BFMTVの取材に対し、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイエメンの武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」から派遣されたと主張していたことが分かった。

 BFMTVは、パリ(Paris)から北東へ約30キロ離れた町ダマルタンアンゴエル(Dammartin-en-Goele)の印刷工場に人質を取って立てこもっている同容疑者との接触に成功。その際、シャルリー・エブド襲撃はAQAPの任務だったと述べたという。

 同容疑者はまた、2011年にイエメン系米国人のイスラム教指導者アンワル・アウラキ(Anwar al-Awlaki)容疑者から資金提供を受け、イエメンを訪れていたとも語ったという。アウラキ容疑者は同年9月、無人機を使った米軍の作戦で殺害されている。

 一方、BFMTVはパリ東部ポルトドバンセンヌ(Porte de Vincennes)のユダヤ系食品店で人質を取って立てこもっていたアメディ・クリバリ(Amedy Coulibaly)容疑者から話を聞くことにも成功。その際、クリバリ容疑者は同テレビ局に対し、自らをイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」のメンバーだと述べ、クアシ兄弟と「協調していた」と主張したという。

「彼らはシャルリー・エブドを、俺は警察を襲った」と同容疑者は語ったという。(c)AFP