【1月6日 Relaxnews】フランス・パリ(Paris)を拠点に活動するデザイナー、イーキン・イン(Yiqing Yin)が、イタリア・フィレンツェ(Florence)で上演されたバレエ「トリスタンとイゾルデ(Tristan and Isolde)」の衣装を手がけた。

 昨年末から今月初めにかけてフィレンツェ市立劇場(Opera of Florence)で公演された同作品は、ワグナー(Wagner)作曲のオペラを基にしており、振付師はジョルジオ・マンチーニ(Giorgio Mancini)。今回インは、主役を務めるパリ・オペラ座バレエ団(Paris Opera Ballet)のスターダンサー、ドロテ・ジルベール(Dorothee Gilbert)とマチュー・ガニオ(Mathieu Ganio)のコスチュームを担当した。

「私は、ジェスチャーとボディーランゲージで作品に命や魂を吹き込むという考え方が好きです。服もそうやって仕上がります。踊りは空想の世界を具現化する一つの形です」とイン。「生地はダンサーが表現する感情にあわせて自由に躍動します。極めて軽い素材なので、官能の高まりから、絶望的なまでのはかなさまで表現できます」

 中国生まれフランス育ちのインは2011年、フランス国立モード芸術開発協会(ANDAM)主催のANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award)でファーストコレクション賞(First Collection Award)を受賞するなど幅広く活躍している。(c)Relaxnews/AFPBB News