【1月2日 AFP】フランスの極右政党、国民戦線(National FrontFN)のルイ・アリオ(Louis Aliot)副党首の飲み物に下剤を入れた若い党員2人が、党から除名処分を下されていたことが2日までに明らかになった。

 この騒動は数か月前、FNのマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首のパートナーでもあるアリオ副党首が、同党のボルドー(Bordeaux)支部を訪れた際に起きたという。地元日刊紙スッドウエスト(Sud Ouest)が報じた。

 FNのニコラ・ベイ(Nicolas Bay)副幹事長はAFPの取材に、報道内容を認め、会議を妨害するために党員3人がアリオ氏のワイングラスに下剤を入れたと述べた。

 また、スッドウエスト紙によれば、3人はアリオ氏が記者会見を行う予定だった部屋の電球も取り外していたという。

 3人は党の紛争解決委員会にかけられ、2人が除名、残る1人は1年間の党員資格停止処分を言い渡された。

 国民戦線は14年の統一地方選と上院選で歴史的な勝利を収め、欧州議会選挙でも同国最多議席を獲得した。世論調査では、2017年に予定されている大統領選挙が仮に今すぐ実施されたと仮定すると、ルペン氏が第1回投票で首位に立つとの結果が出ている。(c)AFP