【12月31日 AFP】ボクシング、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦が30日、東京で行われ、井上尚弥(Naoya Inoue)が王者オマール・ナルバエス(Omar Narvaez、アルゼンチン)を2回KOで下し、王座を獲得した。

 無敗を誇る21歳の井上は、4月にライトフライ級の王座を獲得し、9月に防衛を果たすと、WBOのベルトを12年間保持し続けた39歳のナルバエスに挑戦するため、階級を2つ上げた。

「怪物」と呼ばれる井上は、開始から試合の主導権を握り、経験豊富な王者を3度ダウンさせると、最後は左ボディーにパンチを打ち込み、膝から崩れ落ちたナルバエスは4度目のダウンを喫した。

 井上は試合後、「ボディーの練習をしてきたし、打てば相手を倒せると思った。チャンピオンのナルバエスと日本で試合ができたことに感謝しています」と語った。

 井上はこれで通算戦績を8戦全勝(7KO)としている。

■八重樫は王座獲得ならず、リナレスは3階級制覇

 この日は世界タイトル戦が3試合行われ、WBC世界ライトフライ級王座決定戦12回戦は、ペドロ・ゲバラ(Pedro Guevara、メキシコ)が八重樫東(Akira Yaegashi)をKOで沈め、王座に就いた。

 ゲバラは7回に強烈なパンチをボディーに浴びせ、八重樫の3階級制覇を阻んだ。

 そしてWBC世界ライト級王座決定戦では、ホルヘ・リナレス(Jorge Linares、ベネズエラ)がハビエル・プリエト(Javier Prieto、メキシコ)を下し、タイトルを獲得した。

 これまでにWBC世界フェザー級王座、WBA世界スーパーフェザー級王座を獲得しているリナレスは、プリエトに4回KOで勝利し、3階級制覇を成し遂げた。(c)AFP