【12月30日 AFP】エボラ出血熱の被害が拡大するリベリアで、上院議員選挙に出馬した元サッカー選手のジョージ・ウェア(George Weah)氏が、自分は「生まれながらに勝者」であると豪語した。

 15年前から政界に進出しているウェア氏は、この選挙で78パーセントの票を獲得すると、エレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)現大統領の息子であるロバート・サーリーフ(Robert Sirleaf)氏を圧倒的な差で破った。

 ACミラン(AC Milan)などでもプレーしたウェア氏は、AFPに対し「私は生まれつき勝者なんだ」と語った。

「モンセラード(Montserrado)郡では、サーリーフ氏に敗れてきたけど、息子がその意志を継ぐことはできなかったね」

「選挙では常に勝っていたけど、その勝利は奪われていたんだ」

 アフリカ出身選手として初めて「バロンドール(Ballon d'Or、欧州年間最優秀選手賞)」を受賞したウェア氏は、2005年の大統領選挙でサーリーフ現大統領に敗れているが、2011年にも副大統領候補として選挙戦を戦った。

 ウェア氏は、「モンセラードの人々のために働くときが来た。これが私にとっての最優先事項だ」と話している。

 並外れた身体能力を持ち、リベリアでも有名なウェア氏は、5月の段階で、2017年の大統領選に出馬したいと明かしていた。(c)AFP