■スアレス、プレミアを去る

 夏の移籍市場では、リバプールをさらなる痛手が襲い、年間最優秀選手賞に輝いたルイス・スアレス(Luis Suarez)が、多額の移籍金を残してFCバルセロナ(FC Barcelona)へ去った。チームはこの資金を使って選手層の厚みを増したものの、クオリティーの高いスター選手を加えることはできなかった。

 迎えた新シーズン、リバプールはダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)の度重なるけが、補強したマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)の不振もあってリーグ戦で一向に調子が上がらず、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)もグループリーグで敗退した。

 アーセナル(Arsenal)は、ハル・シティ(Hull City)を3-2で下してFAカップ(FA Cup 2013-14)を制し、9年ぶりとなるタイトルを獲得した。この試合では、同点に持ち込んで迎えた延長に、復帰したアーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)が決勝点を挙げた。

 それでも、おなじみの欠点は今年もそのままだった。昨シーズン中はリバプールに敵地で1-5と大敗。スター選手のアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)を獲得して意気揚々と迎えた新シーズンも、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督の就任1000試合の節目となるチェルシー戦で、0-6の惨敗を喫するなど、調子の波が激しかった。