【12月24日 AFP】タンザニアで22日、違法な象牙取引を行う組織犯罪のトップとされる男が逮捕されたことが分かった。関係者が23日に明らかにした。

 逮捕されたのはケニア国籍のフェイサル・アリ・モハメド(Feisal Ali Mohammed)容疑者。国際刑事警察機構(インターポール、InterpolICPO)は先月、同容疑者を含む9人を環境犯罪の最重要指名手配者リストに掲載していた。

 ケニア公訴局長官は声明で、モハメド容疑者はタンザニアのダルエスサラーム(Dar es Salaam)で身柄を拘束され、現地時間22日夜にムシンバシ(Musimbasi)の警察署で逮捕されたと明らかにした。

 声明によると、容疑者にはケニアの港湾都市モンバサで(Mombasa)で今年6月に行われた強制捜査で差し押さえられた2トン以上の象牙(少なくともゾウ114頭分の牙に相当)などを「所持し、取り引きした」疑いが持たれている。

 タンザニアの警察当局によれば、共犯とみられるアブドル・ハリム・サディク(Abdul Halim Sadiq)、ガリブ・サディク・カラ(Ghalib Sadiq Kara)の両容疑者はモンバサで身柄を拘束されたが、この時一緒にいたモハメド容疑者は逃走していた。ICPO筋によると、モハメド容疑者はタンザニア警察とICPOが共同で実施したおとり捜査で逮捕された。

 ICPOが先月環境犯罪で指名手配した9人のうち逮捕されたのは、ボツワナから密輸した象牙を所持していた容疑で今月に入って逮捕されていたザンビア国籍のベン・シマシク(Ben Simasiku)容疑者に続き2人目。(c)AFP