【12月23日 AFP】ロシア政府は22日、穀物輸出を制限する計画を発表した。自国通貨ルーブル暴落の対処策の一環で、政治にも影響を与えるパンの価格が新年休暇中に急騰することを防ぐのが狙い。

 ロシア政府は、ルーブルの下落が続くなかで国内の食糧確保を目的に、穀物の輸出に関税を課すと説明した。

 発表を受けて穀物の国際価格は上昇したが、小麦は豊富な世界在庫があるため価格高騰はないと関係者らはみている。

 ルーブルは今年に入ってから対ドル、対ユーロで50%も下落した。このため、ロシアの穀物生産者らは、より大きな利益が得られる輸出に走り、記録的な豊作だったにもかかわらず国内の小麦価格は高騰の兆しを見せ始めている。(c)AFP/Germain MOYON