【12月21日 AFP】中国・北京(Beijing)の裁判所は19日、同性愛者を異性愛者にする治療として同性愛者の男性に電気ショックを与えた心理クリニックに慰謝料の支払いを命じる前例のない判決を下した。

 原告の男性は、心理クリニックに男性との同性愛について想像するように言われた後に電気ショックを与えられ、トラウマを受けたと主張。裁判所は、心理クリニックに対し、男性に3500元(約6万7000円)の慰謝料を支払い、ウェブサイトに謝罪文を掲載するよう命令した。

 原告によると、裁判所はさらに「同性愛は病気ではなく、ショック治療を与える必要はない」と判示したという。

 原告の男性はAFPの取材に対し、「判決文を両親に見せ、中国の裁判所が同性愛は病気ではないと判断したと知らせるつもり」と話した。(c)AFP