【12月20日 AFP】欧州王者のレアル・マドリード(Real Madrid)は、モロッコのマラケシュ(Marrakech)で南米王者のサン・ロレンソ(San Lorenzo)と対戦する20日の14クラブW杯(2014 FIFA Club World Cup)決勝で勝利することができれば、最高の形で1年を締めくくることになる。

 決勝の会場となるスタッド・ド・マラケシュ(Stade de Marrakech)には、およそ4万5000人の観衆が入り、クルス・アスル(Cruz Azul)との準決勝で熱烈な声援を受けていたことを考えれば、レアルは決勝でも地元のファンからの支持を得られることができるだろう。

 カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が指揮を執るスペインの強豪レアルは、前回大会王者のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に続き、クラブW杯で成功を収められると予想されている。

 2014年のレアルは、これまでにスペイン国王杯(Copa del Rey 2013-14)と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)のタイトルを手にしており、14-15シーズンのスペイン1部リーグでも首位に立っている。

 クルス・アスルに4-0で快勝した試合でレアルは、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)、イスコ(Isco Alarcon)が得点を記録し、公式戦の連勝を21に伸ばした。

 そしてレアルは現在、ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)を擁したアヤックス(Ajax)が1971-72シーズンに成し遂げた公式戦26連勝が視野に入っている。

 2007年にイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)でクラブW杯を制しているアンチェロッティ監督は、「これほどまでに多くのことを成し遂げられるなんて想像もしなかった。チームは世界タイトルを獲得し、圧巻の1年を締めくくるのにふさわしいと思う」と語っている。

 アンチェロッティ監督は、ふくらはぎの負傷により3試合を欠場したコロンビア代表のハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)の復帰を歓迎したものの、クルス・アスル戦で途中交代したセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が、ハムストリングの負傷により欠場する可能性があることを認めている。

 アンチェロッティ監督は「2つの状況はそれぞれ異なっている。ハメスは問題ない。彼は17日から順調に練習をこなしている。彼は完全に回復した」と語った。

「ラモスの状況は違う。深刻ではないものの、問題を抱えている。われわれは練習の時から経過を観察し、彼がどのように感じるか見守っていく必要がある」

 アンチェロッティ監督はまた、準決勝で珍しく無得点に終わったクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)について言及し、「ゴールを決められなかったとしても、ロナウドは常にチームにとって重要な存在だ。得点は決勝で挙げるために温存しているのだろう」とコメントしている。(c)AFP