【12月20日 AFP】サッカー元フランス代表のエリック・アビダル(Eric Abidal)が19日、記者会見を開き、「極めて個人的な理由」により現役引退すると明かした。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーし、肝移植から復帰した35歳のアビダルは涙をこらえながら、「自分の決断を後悔していない。今は休みたいと思っていて、家族と楽しみたい。それから、今後のことを考える」と語った。

 アビダルはバルセロナと所属するオリンピアコス(Olympiacos)からのオファーを受けていると明かしたものの、報じられているバルセロナのユースチームのコーチ就任については触れなかった。

 オリンピアコスが守備陣に負傷者を抱えて2人目のセントラルディフェンダーがいないことから、敵地で20日に行われるギリシャ1部リーグのカロニー(Kalloni FC)戦のメンバーに入っているアビダルは、「これが私の最後の試合になるだろう」と語っている。

 半年前にオリンピアコスと2年の契約を結んだアビダルは、リーグ戦14試合中8試合と欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)のグループリーグ全6試合に出場した。

 アビダルはまた、これまでのキャリアを通じて所属していたチームの監督に感謝の意を示し、「これからもずっと心の中に刻まれていく」と付け加えた。

 バルセロナで6シーズンを過ごしたアビダルは、2011年3月に腫瘍が見つかり、1度目の手術を受けたが、驚異的なスピードでプレーに復帰すると、2か月後の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2010-11)決勝、チームが3-1で勝利したマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦にも出場した。

 ところが、1度目の手術から1年後には肝移植の手術を受け、その後に復帰を果たしたものの、クラブから現役選手としての契約更新の話はなく、2013年にバルセロナを退団していた。

 フランス代表としては67キャップを刻み、2006年のW杯ドイツ大会では1試合を除く全試合に出場。決勝ではPK戦の末にイタリアに敗れたものの、フランスの決勝進出に貢献した。

 昨季はフランス・リーグ1のモナコ(AS Monaco)でプレーし、今季からオリンピアコスへ移籍していた。

 オリンピアコスで戦略アドバイザーを務める元フランス代表のクリスティアン・カランブー(Christian Karembeu)氏は、クラブがその「決断を尊重した」と明かし、アビダルはチームに「人生の教訓を」与えたと語った。

 カランブー氏はまた、「彼はわれわれ家族の一員。彼がいつ望んでも、受け入れるためにクラブの扉は開かれている」とコメントしている。(c)AFP