【12月19日 AFP】2015年3月から1年間、国際宇宙ステーション(ISS)での任務に就く野口聡一(Soichi Noguchi)さんら5か国の宇宙飛行士5人が18日、仏パリの国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)で記者会見した。

 今回のチームには野口さんの他、カナダ人のジェレミー・ハンセン(Jeremy Hansen)さん、デンマークのアンドレアス・モーエンセン(Andreas Mogensen)さん、ロシア宇宙庁(Roscosmos)のミハイル・コルネンコ(Mikhail Kornienko)さん、米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリー(Scott Kelly)さんらが参加する。

 国際政治の舞台では、ウクライナ危機をめぐり米国がロシアに制裁を科したことで、両国関係は冷戦時代の水準にまで後退しているかもしれない。しかし会見で両国の飛行士らは、チーム内の厚い信頼関係についてコメントした。

 ケリー飛行士(50)が「命がけの宇宙で我々は互いに頼り合っている。互いの国の間にある政治問題については話もしない。我々は偉大な友人であり、同僚であり、プロフェッショナルだ」と語ると、コルネンコ飛行士(54)も「宇宙で私たちの間に国境はない。これは、特に地上の政治にとって、共同作業の偉大な模範だろう」と述べた。(c)AFP/Richard Ingham