【12月17日 AFP】中国の李克強(Li Keqiang)首相は16日、セルビアの首都ベオグラード(Belgrade)で、中・東欧諸国首脳会議に出席した。中国は対欧州輸出を活発にするための新たな輸送ネットワークの計画を具体化させたい構えだ。

 16か国の首脳らが集まって始まった2日間の会議では、インフラと輸送が中心議題となる。

 中国は、同国の海運会社コスコ(Cosco)がコンテナ・ターミナル2か所を大規模に拡張する35年の利権協定を持つ、ギリシャのピレウス(Piraeus)港を対欧州貿易の新たな拠点にしたいと考えている。

 経済危機の打撃にもかかわらず、ギリシャは世界最大規模の商船隊を持ち、中国はその主要な取引相手国の1つだ。

 李首相は8月にギリシャを訪問した際に、崩壊寸前のギリシャの鉄道事業への、高速鉄道計画を含めた巨額投資について話し合った。

 今回の首脳会議に先立ち李首相はセルビアのメディアに対し、「われわれは地域の連結性を高めるため、ハンガリーのブダペスト(Budapest)とセルビアのベオグラード間を結ぶ鉄道とギリシャのピレウス港を基礎とした、陸海高速ルートの建設を提案する」と述べていた。

 首脳会議では17日に、李首相、ハンガリーのオルバン・ビクトル(Orban Viktor)首相、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ(Aleksandar Vucic)首相が、ブダペストとベオグラード間を結ぶ高速鉄道を2017年までに建設するとの合意に署名する予定。

 オルバン首相は、この鉄道は「ギリシャを起点としてマケドニアとセルビアを通り、ブダペストさらに西ヨーロッパに向かう」と語った。

 李首相は首脳会議の開会式で、「インフラ協力では大きな可能性がある。中・東欧諸国には多数の優れた港と道路があるので、それを全部つなげればバルカン半島(Balkans)を経由して中国まで低コストの大量輸送線を確立できるだろう」と述べ、中・東欧諸国との協力改善は、中国の対EU関係にも利益となるだろうと強調した。(c)AFP/Jovan MATIC, Katarina SUBASIC