【12月16日 AFP】バチカン市国のホセ・サライバ・マルチンス(Jose Saraiva Martins)枢機卿は15日、イタリアが2024年夏季五輪の招致に成功した場合、同地でアーチェリー競技を開催することに前向きな姿勢を示した。

 15日に発売された伊クオティディアーノ・ナツィオナーレ(Quotidiano Nazionale)紙は、ポルトガル出身のマルチンス枢機卿が、「素晴らしい提案です」と述べたと報じた。

「これまで経験のないことですが、教会は健康維持のための手段として常にスポーツを奨励してきました」

 枢機卿によれば、バチカンの庭園、もしくは法王の夏の離宮があるローマ(Rome)南東の町カステルガンドルフォ(Castel Gandolfo)で競技を開催することが可能だという。

 枢機卿は、イタリア政府が正式にローマでの五輪開催に名乗りを上げたことを受け、驚きの提案をしたようだ。イタリアの首都ローマは、1960年に五輪を開催した実績を持つ。

 イタリアが招致に成功した場合、1960年大会のために建設されたスタディオ・オリンピコ(Olympic Stadium)や水泳施設を改築し、陸上や水泳競技を開催するとしている。

 その他、ヨットを所有する大富豪に昔から人気が高いサルデーニャ島(Sardinia)でセーリングを行うなど、国中で競技が行われることになるとみられる。(c)AFP