【12月16日 AFP】インド東部ビハール(Bihar)州警察は15日、同州の村で、釣った魚の一部を譲らなかったとして、カースト(身分制度)上位の集団が下位カーストに属する漁師4人を射殺する事件があったことを明らかにした。

 事件は、州都パトナ(Patna)から約55キロ離れた町パリガンジ(Paliganj)近郊の村で14日夜に発生。州警察幹部はAFPの取材に対し、上位カーストの武装集団が、池でつかまえた魚を分けるよう要求したが拒否されたため、4人を殺害したと語った。もう1人の被害者も重傷を負ったという。

 5人は、昔から主にアシの敷物を作り生計を立ててきた「Bind」と呼ばれる貧しいカーストに属していた。事件に怒った多数の村人たちは15日、道路を封鎖し、タイヤに火を付けて、犯人らの逮捕を求めた。警察は現在、重傷を負った被害者からの情報をもとに、事情聴取のため7人の男の行方を追っている。

 12億人に上るインド人口の15%余りを構成する下位カーストのヒンズー教徒らは、しばしば上位カーストの地主たちから暴力被害を受けている。インド政府は1947年に英国から独立した際、カースト制度を廃止したが、その影響は地方部を中心にインド各地で現在も残っている。(c)AFP