【12月12日 AFP】子宮がんにかかりながらも、おなかの中の息子を守るために化学療法を拒み、10日に26歳の若さで亡くなった中国のテレビ司会者チウ・ユエンユエン(Qiu Yuanyuan)さんの死をめぐり、同国のインターネットで激しい議論が交わされている。

 中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)によると、チウさんは今年3月に妊娠していることが分かったが、直後に末期の子宮がんと診断され「希望は深い絶望に」変わった。チウさんは胎児に危害を与えないために治療を断念することを決断。がんはまたたく間に進行した。健康状態が悪化する中、チウさんは9月に入院し、男児を出産した。

 マイクロブログの新浪微博(Sina Weibo)に12日、男児を出産してからちょうど100日後に亡くなったチウさんに関する話題が掲載されると、1000万人を超えるネットユーザーがこれを閲覧したが、その多くがチウさんが自分の命を犠牲にしたことを疑問視するコメントを残した。「小さな命をたった独りで残していくなんて、なんて無情な母親だろう」といった投稿もあった。一方で、チウさんの悲痛な状況に同情を寄せる声もみられた。(c)AFP