【12月12日 AFP】14-15フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは11日、スペインのバルセロナ(Barcelona)で女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)が67.52点で首位発進を果たした。

 トゥクタミシェワは冒頭の3回転、3回転のトーループのコンビネーション、さらには3回転ルッツとダブルアクセルに成功し、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)の『ボレロ(Bolero)』に乗せたSPでほぼミスのない演技を披露した。

 本人は、「なんとか滑りきれて良かったです。ここに来る前に体調を崩していたんですが、今日バルセロナ(Barcelona)の街を歩いて、すごく良い街だったので元気が出ました」と話した。

 2位には、同じくロシアのユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)が66.24点と僅差でつけている。『メガポリス(Megapolis)』に乗せた演技を披露したリプニツカヤは、3回転フリップで小さなミスが出た。

 3位には、唯一GPシリーズ連勝でファイナルに進出したエレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova、ロシア)が入った。ラディオノワは、ペペ・ロメロ(Pepe Romero)演奏の「De mi vera te fuistes」に乗せ、スペインをテーマにした演技に臨んだが、3回転ループで転倒し、63.89点となった。

 15歳のラディオノワは、「もしかしたら少しナーバスになっていたのかも。疲れもあったかもしれません。とにかく、フリーではもっと良い演技を見せたいです」と話した。

 4位には、61.34点でロシアのアンナ・ポゴリラヤ(Anna Pogorilaya)が入った。

 本郷理華(Rika Hongo)は61.10点で5位発進となった。『スパルタカス(Spartacus)』の楽曲を選んだ米国のアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)は、冒頭の3回転、3回転のコンビネーションが乱れるなどのミスがあり、60.24点の6位からのスタートとなった。(c)AFP