【12月10日 AFP】中国・河北(Hebei)省廊坊(Langfang)市の中級人民法院(地裁)は10日、収賄罪で起訴されていた国家発展改革委員会(発改委、NDRC)の劉鉄男(Liu Tienan)元副主任(次官)に無期懲役の判決を言い渡した。

 同人民法院は中国版ツイッター(Twitter)の微博(Weibo)の公式アカウントで、劉被告は自らの手で、または息子を通じて「現金や物品など3558万元(約6億8600万円)相当の賄賂を受け取った収賄罪で有罪となり、無期懲役の判決を受けた」と明らかにした。「明白な事実と具体的かつ十分な証拠に基づく判決だ」と述べている。

 劉被告については、元愛人が著名なジャーナリストに対し、被告が関与した不正な商取引や学歴詐称、殺害の脅迫などについて暴露。当局はこれを受けて捜査に着手、起訴に至っていた。

 このほか同被告は、いずれも現在、収賄の疑いで取り調べを受けている周永康(Zhou Yongkang)前共産党中央政法委員会書記、中国石油天然ガス集団(CNPC)前会長の蒋潔敏(Jiang Jiemin)元国有資産監督管理委員会主任(閣僚級)との親しい関係を指摘されている。

 中国共産党は約2年前の習近平(Xi Jinping)国家主席の就任以来、汚職撲滅に向けた取り組みを推進している。ただし、批評家らは中国にまん延する汚職の撲滅を促進する透明性の向上を目指す制度改革やはいまだ実現していないと批判している。(c)AFP