【12月10日 AFP】14クラブW杯(2014 FIFA Club World Cup)は10日、モロッコで開幕を迎え、欧州王者レアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)は準決勝から登場し、北中米カリブ海王者クルス・アスル(Cruz Azul、メキシコ)対アジア王者ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(Western Sydney Wanderers、オーストラリア)の勝者と対戦する。

 10日から20日にかけて行われる大会は、ラバト(Rabat)とマラケシュ(Marrakesh)で開催され、レアル、クルス・アスル、ワンダラーズのほかに、南米王者のサン・ロレンソ(San Lorenzo、アルゼンチン)、アフリカ王者のESセティフ(ES Setif、アルジェリア)、オセアニア王者のオークランド・シティ(Auckland City FC、ニュージーランド)、そして開催国代表のモガレブ・テトゥアン(Moghreb Tetouan、モロッコ)が参加する。

 モロッコでは2015年1月から2月にかけてアフリカネイションズカップ(2015 The Africa Cup of Nations)も開催される予定だったが、同国連盟がエボラ出血熱を理由に開催延期を求めたことで、開催国が変更になった。しかし、クラブW杯についてはそのまま開催される予定となっている。

 前回大会はバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が頂点に輝いたが、今大会で一番の注目は、得点量産中のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を筆頭に、スター選手をそろえるレアルが優勝できるかになるだろう。

 クラブW杯は2000年の創設以来、ブラジルのコリンチャンス(Corinthians)が2度の優勝を果たしているが、それ以外では欧州勢の優勝が目立ち、これまでにACミラン(AC Milan)、インテル(Inter Milan)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、FCバルセロナ(FC Barcelona)、そしてバイエルンがタイトルを手にしている。

 レアルの右SBダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)は、クラブW杯のタイトル獲得は、レアルにとっての新たな栄冠であり、チームもタイトル獲得に意欲を燃やしていると話した。

 カルバハルは、クラブが行ったツイッター(Twitter)上のライブチャットで、「クラブW杯優勝は大きなモチベーションだし、優勝できれば最高の1年の終わりを迎えられる」と話した。

「チームはこの大会のトロフィーを掲げる重要性をよく分かっているし、連勝を続けたいと思っている。クラブW杯出場は個人的にも夢だった。参加資格を得るのがとても難しい大会だからね。だからできる限り楽しもうと思ってるよ」

「優勝できれば特別なことだけど、簡単ではない」

 レアルとともに準決勝からの出場となるのは、フランシスコ(Francis)法王が熱烈なサポーターであることが知られるアルゼンチンのサン・ロレンソだ。

 サン・ロレンソと同じブロックでは、まずオークランド・シティ対モガレブ・テトゥアンの1回戦が行われ、その勝者が準々決勝でESセティフと対戦する。そしてその試合の勝者が、サン・ロレンソと準決勝で相まみえる。

 ところが参加7チームの中では、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズに大会ボイコットの可能性が残っている。ワンダラーズは、賞金等の分配を巡って選手とクラブが対立しており、合意が得られないまま、ひとまずモロッコに移動してきた。

 豪プロサッカー選手会(PFA)のスポークスマンは、AFPに対して「飛行機に乗るという選手の判断は、忠誠心の表れだ」と話した。

 PFAによれば、ワンダラーズではクラブが少なくとも100万ドル(約1億2000万円)にのぼる大会賞金、参加料、ボーナスのうち、10パーセントを選手に払うことを考えているが、選手側は50パーセントを要求している。

 ワンダラーズの選手は団体協約に基づき、AFCチャンピオンズリーグに優勝したクラブは、賞金、参加料、ボーナスの少なくとも半分を選手に払う必要があると主張している。(c)AFP