【12月9日 AFP】男子テニスの伝説ピート・サンプラス(Pete Sampras)氏は8日、トップに食い込む力のある米国男子がいない状況を嘆いた。

 四大大会(グランドスラム)を14度制しているサンプラス氏は、競技が世界規模に拡大し、トップレベルでの競争が激しくなっていることを理由に挙げ、再び米国選手が圧倒的な勢力を誇るまでには「時間がかかる」と述べた。

 サンプラス氏は、インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(International Premier Tennis LeagueIPTL)が行われているインドのニューデリー(New Delhi)で、報道陣に対し「トップで活躍する選手がいなくなってから久しい状態だ」とこぼした。

「米国テニス界が、かつてのような強豪に復活するまでには時間がかかる」としたサンプラス氏は、2002年まで現役で戦い、同胞のアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏と共にテニス界を席巻した。

「テニスは国際的なスポーツとなり、世界中の選手がプレーしている。世界はハングリー精神が増しているが、われわれ(米国)は、可能性を秘めた若手選手を輩出していない」

「この状況が一時的なもので、(トップに返り咲くまで)長くかからないことを願うよ」

 現在、世界のトップ20に入っている米国選手は、19位のジョン・イズナー(John Isner)だけで、それに続くのは35位のサム・キュエリー(Sam Querrey)となっている。

 32歳で引退したサンプラス氏は、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のビッグネーム3人が、来年もテニス界を支配し続けるだろうと予言した。

「ノバク・ジョコビッチは言うまでもないし、ロジャーは世界ランク1位への意欲がみなぎっている。ラファ(ナダル)は体調面が不透明だが、回復すれば彼を含めて三つどもえの戦いになるだろう」

「この3人が、まだ圧倒的に強いと感じるね。彼らを脅かす存在も何人かいるけど、グランドスラムなどの大舞台になれば、この3人が決勝戦まで勝ち残っていく姿を見ることになる」

 43歳のサンプラス氏は、世界ランク11位のグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)も注目に値すると語った。

「グリゴールは、次に頭角を現してくる選手だと思う」

「彼には、その兆しが見える。これから勝ち方を学ぶ必要はあるが、彼には才能がある」

「来季は面白い年になるだろう。でも、ノバク、ロジャー、ラファが、まだ最高の実力者だね」

(c)AFP