【12月5日 AFP】イタリアの自転車選手マルコ・パンターニ(Marco Pantani)氏の死亡に関する再調査を依頼された法医学者が、同氏は「医薬品とコカインの混合物」を自発的に摂取し、誤って自殺した可能性があると指摘した。

 AFPが入手したフランコ・タッリャーロ(Franco Tagliaro)教授の報告書は、パンターニ氏が10年前に殺人の犠牲になったという同氏の家族の主張とは相反するものとなっている。

 パンターニ家の弁護士が、違法行為の主張を裏付ける新たな証拠を提出したことを受け、リミニの検察は8月から捜査を再開していた。

 検察から証拠の再調査を依頼されたタッリャーロ教授は、パンターニ氏が「医薬品とコカインの混合物によってもたらされた急性心臓発作」で死亡したと考えを示した。

 教授はまた、「自己破壊を究極の目的とした、抗うつ剤の過剰摂取」で死んだ可能性も付け加えている。

 パンターニ氏の死因は、公式には2004年2月14日に伊リミニ(Rimini)のホテルでコカインを過剰摂取したためとされている。(c)AFP