【12月5日 AFP】映画「007」シリーズ24作目となる最新作の発表会見が4日、ロンドン(London)郊外のパインウッド・スタジオ(Pinewood Studios)で開かれ、新作タイトルが『SPECTRE(原題)』となることが明らかになった。来年11月の公開を予定している。

 新作では、ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が4作目となるジェームズ・ボンド(James Bond)を演じ、ボンドガールにはモニカ・ベルッチ(Monica Bellucci)とレア・セドゥ(Lea Seydoux)がキャスティングされた。敵役は、クリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)。

 ヴァルツの配役をめぐっては、映画タイトルが初期「007」シリーズに登場した悪の組織「スペクター」と同名であることから、同組織の首領でボンドの宿敵でもあるエルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(Ernst Stavro Blofeld)を演じるのではないかとの期待が高まっている。ただ本人は配役についての記者からの質問には答えていない。

 M役はレイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)、Q役にはベン・ウィショー(Ben Whishaw)がそれぞれ前作から続投する。その他、英BBCテレビのドラマ『シャーロック(Sherlock)』で悪役モリアーティ(Moriarty)を演じて人気を博したアンドリュー・スコット(Andrew Scott)もキャストに名を連ねた。

 同日の会見では、新たなボンドカー「アストンマーティンDB10(Aston Martin DB10)もお披露目された。

 あらすじも一部明らかになっている。過去に関わった暗号に導かれ、ボンドが邪悪な組織を暴くといった内容のようだ。Mが政治勢力を相手にMI6(英秘密情報部)を守ろうと奮闘するなか、ボンドは「SPECTRE」の恐ろしい真実に少しずつ近付いていく――。

 サム・メンデス(Sam Mendes)監督がメガホンを取る最新作は8日から、パインウッド・スタジオとロンドン市内、メキシコ市(Mexico City)、伊ローマ(Rome)、モロッコのタンジェ(Tangiers)とオアシス都市アルフード(Erfoud)、オーストリアの山岳地帯などで7か月にわたって撮影が行われる。(c)AFP/Katherine HADDON