【12月4日 AFP】米人気歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)さん(28)が2日、10代の頃に性的暴行を受けたことを出演したラジオ番組で告白した。ガガさんは、事実を受け入れ、心の傷を癒やすために数年間にわたってセラピーを受けていたことも明らかにした。

 ハワード・スターン(Howard Stern)さんがパーソナリティーを務める人気ラジオ番組に出演したガガさんは、「(わたしは)これで定義されたくない」と語り、「私がこれまでに創作した知的な作品のすべてが、あんなろくでなしに要約されることなど耐えられない」と付け足した。

 ガガさんによると、性的暴行を受けたのは19歳の時で、以降数年間セラピーに通ったという。加害者の詳細については語らなかったが、ガガさんより20歳年上だったことは明らかにした。

「私は誰にも言わなかった。自分自身にさえ、長いこと言わなかった。お酒にも頼ったけど何にもならなかった。原因そのものに立ち向かわないと問題は解決しない」

 ガガさんは一度、彼女に乱暴した男に偶然出くわしたことがあると話し、その時は「恐怖で体が動かなかった」と当時を振り返った。

 ガガさんが過去を告白したのは、2013年のアルバム「アートポップ(Artpop)」に収録された楽曲「Swine」について話していた時だった。今年の「サウス・バイ・サウスウエスト(South by SouthwestSXSW)」フェスティバルでこの曲を披露したガガさんは、挑発的な衣装で機械仕掛けの雄牛に跨り、共演者から嘔吐物を浴びる演出を披露した。

 ガガさんは、「あれはレイプについての曲で士気消失の曲」と語り、「こう言いたかったの。わたしが自分自身をおとしめたのと同じくらい、わたしをおとしめることなど誰にもできない。わたしがやるなら、それはとても美しい行為なの」と説明した。(c)AFP