【12月3日 AFP】元ツール・ド・フランス覇者でスカイ(Sky Pro Cycling)に所属するクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は2日、2015ツール・ド・フランス(2015 Tour de France)がシーズンで「一番の目標」とコメントし、欠場のうわさを一蹴した。

 2013年大会覇者のフルームは、山岳コースの多い今回のツールは自身に適していないとして、第98回ジロ・デ・イタリア(2015 Giro d'Italia)と第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)に集中する可能性を語っていた。

 その後のインタビューで、出場もあり得るとしていた29歳のフルームは2日、ツールを来季の目標に掲げた。

 フルームは、チームの公式ウェブサイト上に掲載されたインタビューで、「チームとしてどの大会を優先するのか決めるのはもちろんだが、僕にとっては、ツールが2015年で一番の目標であることに変わりない」と明かした。

 今年のツール・ド・フランス(2014 Tour de France)で複数回転倒する不運に見舞われ、棄権を余儀なくされたフルームは、来年のツールが、ジロとブエルタにも影響してくるだろうという。

 第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)で、チーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)に次ぐ、総合2位に入ったフルームは、「3つのグランツールで成績を残すのは魅力的。そうは言っても、総合優勝を狙いながら2つのグランツールで走り抜くのは大変だと思う」と語った。

「僕のキャリアの現時点では、ツールが最優先だ。将来的には他のレースに重きを置くことになるかもしれないけど、2015年はツールだ」

「どれだけ軽量で臨めるかが重要だ。栄養補給がカギになる。僕個人に新たに課される試練もあるだろう。それが楽しみだ」

(c)AFP