【12月1日 AFP】香港(Hong Kong)訪問を計画していた超党派の英議員団が、中国側から香港訪問を拒否されたと、11月30日に明らかにした。

 英外務省の活動を見守っている下院外交委員会は、1997年の香港返還を定めた1984年の中英共同声明から30年を経た英国と香港との関係を調査している。11人からなる同委員会は、調査の一環として年内に香港訪問を計画していた。

 同委員会の委員長リチャード・オッタウェイ(Richard Ottaway)議員は、「中国政府はわれわれの任務遂行を拒否し、公然と対決的な行動をとっている」と述べた。1日に英議会に緊急会合の招集を求める方針だという。

 また、同委員会も声明で「中国政府は、過去数か月にわたり、調査に反対する姿勢を示している」と述べた。

 香港をめぐっては先週にも、香港のデモを擁護した英議員へのビザ発給を中国政府が拒否したことを受けて、別の英議員団が中国訪問を中止している。(c)AFP