【12月1日 AFP】香港(Hong Kong)で11月30日夜から12月1日未明にかけ、多数の民主派デモ参加者らが警官隊と衝突した。怒りをあらわに行政庁舎を取り囲もうとした学生らに対し、警官隊は唐辛子スプレーを使用した。

 香港の梁振英(Leung Chun-ying)行政長官府近くの幹線道路は、衝突により大混乱に陥った。ヘルメットをかぶり雨傘を振り回す抗議者に対し、警官らは警棒と唐辛子スプレーを使用して反撃を試みた。

 デモ隊は警察の非常線を突破し、香港島の東西を結ぶ幹線道路、龍和道(Lung Wo Road)を占拠し、金属製の柵とプラスチック製ケーブルタイでバリケードを急造した。

 この衝突で、デモ参加者数人が負傷。1人は血だらけの顔で警察に連行されるのが目撃された。唐辛子スプレーを浴びてボランティアの救急隊の手当てを受けた者もいる。また、警察によると、11月30日夜から12月1日朝にかけ40人が逮捕された。

 警察は先週、旺角(モンコック、Mongkok)地区にある3つ目のデモ拠点でバリケード撤去を実施し、140人以上を拘束したが、警察とデモ隊との散発的な衝突はその後も続いている。

 2か月にわたり続くデモの参加者らは、行政長官選挙の改革と、梁振英行政長官の辞任を要求している。(c)AFP/Dennis CHONG