【12月1日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)を昨シーズンに引退し、今年からFIA世界耐久選手権(FIA World Endurance ChampionshipWEC)に参戦していたマーク・ウェバー(Mark Webber、オーストラリア)が、30日に行われたサンパウロ6時間レース(2014 Six Hours of Sao Paulo)の最中に高速でクラッシュを起こし、負傷した。

 ポルシェ(Porsche)からWECに参戦しているウェバーは、インテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)でのレース中にフェラーリ(Ferrari)のマッテオ・クレッソーニ(Matteo Cressoni)と衝突し、担架で運び出された。

 映像などを見る限り、2台のマシンは時速300キロメートルほどのスピードでコンクリートのバリアーに激突したとみられ、大破したウェバーのマシンは停止を待たずに火の手が上がった。

 大会主催者は、「クレッソーニはトラック脇で医療スタッフの確認を受け、問題ないことが分かった。一方でマーク・ウェバーは、意識はあるものの注意が必要な状態で、サーキット内の医療センターで詳しい検査を受ける」と声明を発表している。

 センターに搬送される際、38歳のウェバーは観客に向かって親指を立てていたが、現在のところ状態についてコメントは出されていない。

 レースはセーフティーカーが導入された状態で終了し、ポルシェのニール・ジャニ(Neel Jani)が勝利した。

 事故に遭ったウェバーに対しては、かつてのライバルからも心配の声が寄せられている。

 2009年のF1年間王者、ジェンソン・バトン(Jenson Button)は、ツイッター(Twitter)で、「インテルラゴスの@FIAWECで事故に遭った@AussieGrit(ウェバーのアカウント)だけど、無事と分かった。良かったよ。彼はいいやつなんだ」と無事を喜んだ。(c)AFP