【11月30日 AFP】米映画製作大手ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)は、24日に受けた大規模なサイバー攻撃に北朝鮮が関与している可能性について調査を進めている。28日の米テクノロジー関係ニュースサイト「re/code」が伝えた。

 サイバー攻撃は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の暗殺計画を描いたソニー・ピクチャーズのコメディー映画『The Interview(ザ・インタビュー)』の公開が近づいたタイミングで行われたとされる。同作品はセス・ローゲン(Seth Rogen)とジェームズ・フランコ(James Franco)が演じる記者2人に、米中央情報局(CIA)から金第1書記の暗殺指令が下るというストーリーで、北朝鮮では国営メディアが「無慈悲な報復」を警告するなど反発が強まっている。

 同ニュースサイトは複数の関係者の発言を引用して、中国にいるハッカーが北朝鮮のためにサイバー攻撃を実行したとの仮説をソニーと社外のコンサルタントが精査中だと伝えた。関係者らによると、今のところ北朝鮮とのつながりは確認されていないという。

 こうした中、交流サイト「レディット(Reddit)」に、ソニーの元社員を名乗る人物から「Hacked by #GOP(#GOPにハッキングされた)」と表示されている画像が投稿された。

 GOPが何を意味するのかは不明だが、問題のサイバー攻撃を行った集団は「Guardians of Peace(平和の守護者)」と呼ばれているとする一部報道もある。

 画像にはソニーが要求を受けいれなければ重要ファイルを公開するなどという文言もあるが、具体的な要求内容は書かれていない。(c)AFP