【11月28日 AFP】 サッカー元ブラジル代表の名選手ペレ(Pele)氏が27日、サンパウロ(Sao Paulo)市にあるアルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)病院の「集中治療室」に入ったものの、容体は「改善している」ことが明らかになった。

 3日前に尿路感染を患っていることが判明したペレ氏について、アルベルト・アインシュタイン病院は声明で、「(ペレ氏の本名)エジソン・アランチス・ドゥ・ナシメント(Edson Arantes do Nascimento)氏の臨床的状態は改善されましたが、まだ集中治療の状況に置かれています」と発表した。

 病院はまた、史上最高のサッカー選手として知られる74歳のペレ氏が、腎臓治療を受けていることをつけ加えている。

 病院は24日、再入院したペレ氏について、検査で尿路に感染症を患っていると診断されたことを明らかにしていた。

 ペレ氏の代理人は、同氏がたくさんの見舞客の訪問で疲れが出たと述べており、「ペレ氏は8日間にわたる治療を受けています。神様のおかげで、彼は意識がありますし、話もしています」とコメントしている。

 ペレ氏は、先月13日に腎臓結石を取り除く手術を受け、2日後には元気な姿で退院した。その際には、病院に詰めかけたファンに対して窓を開けてあいさつし、報道陣には「明日にもプレーする準備はできているよ」と冗談を述べていた。

 ペレ氏はその前日の12日に体調不良を訴え、サンパウロ市の海岸の街サントス(Santos)にある自身の記念館で予定されていたイベントの出席をキャンセルした。

 ペレ氏はまた、自身の通算1000得点の45周年記念を祝うために集まった、1970年W杯メキシコ大会の優勝メンバーとの会合も欠席していた。(c)AFP/Rosa SULLEIRO