【11月25日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は24日、わずか7か月でマルコ・マッティアッチ(Marco Mattiacci)代表を解任し、後任にマウリツィオ・アリバベーネ(Maurizio Arrivabene)氏を指名したと発表した。

 フェラーリは数日前、4度の年間王者を誇るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)と、2015年から3年契約を交わしたことを発表したばかりだった。

 アリバベーネ氏とフェラーリの結びつきは強く、1997年にチームのスポンサーであるたばこ大手のフィリップモリス(Philip Morris)に入社すると、その傘下にある「Marlboro Global Communication & Promotions」で副会長を務めた。

 2010年からは、F1委員会(Formula One Commission)でスポンサー企業の代表を務めてきた。

 14F1最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2014)が閉幕してわずか24時間足らず、フェラーリの親グループであるフィアット(Fiat)のセルジオ・マルキオーネ(Sergio Marchionne)最高経営責任者(CEO)は、「マウリツィオ・アリバベーネを指名する理由は、スクーデリア・フェラーリ(Scuderia Ferrari)とF1が新しい局面に差しかかっている中、われわれには、フェラーリだけでなく組織の統括メカニズムと、F1における要求事項を正確に理解している人材が必要だからだ」と発表した。

「マウリツィオは卓越した知識を持っている。スクーデリアとの関係も深く、F1委員会のメンバーとして、われわれが直面する課題にも精通している」

「F1復興における革新的なアイデアの持ち主で、複雑な経営をとりまとめてきたという点でも、今後チームの助けになる」

「15年間にわたるマルコ・マッティアッチの献身に感謝し、今後のご多幸を祈ります」

(c)AFP