【11月23日 AFP】ブラジル最大の航空会社、TAM航空(TAM Airlines)は、ある便名の同社の航空機が離陸直後に墜落すると著名な予言者が予知したことを受けて、その便名を変更した。

 ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース(Jucelino Nobrega da Luz)さんは、19日にサンパウロ(Sao Paulo)からブラジリア(Brasilia)に向けて出発する予定だったJJ3720便が、エンジントラブルを起こしてサンパウロのパウリスタ通り(Paulista Avenue)に墜落するだろうと関係当局に通報した。TAM航空は「無視できない情報」だとして便名をJJ4732便に変更した。同社はAFPの取材に対し、乗客の安全は常に最優先事項だと述べた。

 ジュセリーノさんは英国のダイアナ元妃(Princess Diana)やF1ドライバーのアイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏の死も予知していたと主張しているほか、21日の各社の報道によると、先月のブラジル大統領選に立候補する予定だったエドゥアルド・カンポス(Eduardo Campos)氏が今年8月に自家用ジェット機の墜落事故で死亡したことも予言していたという。

 しかし、2006年のブラジル大統領選の結果や、2008年に後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)のワクチンが発見されるというジュセリーノさんの予言は外れている。(c)AFP