【11月23日 AFP】メキシコ南西部ゲレロ(Guerrero)州イグアラ(Iguala)市で今年9月26日に6人が殺害され教員養成大学の学生43人が拉致された事件で、43人が殺害されたという目撃証言もあるコクラ(Cocula)の町の元警察署長が、43人を麻薬組織に引き渡す際に関与したとして今月16日に逮捕されていたことが分かった。検察当局が21日、発表した。

 検察は、逮捕されたセサル・ナバ・ゴンサレス(Cesar Nava Gonzalez)容疑者は麻薬組織「ゲレロス・ウニドス(Guerreros Unidos)」のメンバーだったとしている。

 2006年以降、汚職や麻薬組織の抗争などによる死者や行方不明者が10万人を超えているメキシコでは、この事件に対する国民の怒りが渦巻いている。(c)AFP