【11月22日 AFP】南部アフリカの内陸国、ジンバブエの首都ハラレ(Harare)の南西280キロメートルのクウェクウェ(Kwekwe)で20日夕、「奇跡を起こす」と自称する著名な説教師の宗教イベントを終えた多数の崇拝者が、スタジアムの出口で将棋倒しとなり、少なくとも11人が死亡、多数が負傷した。警察が21日発表した。

 警察によると、キリスト教ペンテコステ(Pentecostal)派のウォルター・マガヤ(Walter Magaya)師が主催した儀式に約1万5000人もの人たちが集まっていた。儀式の終了後、1か所しかない出口に参加者らが殺到し、4人が押しつぶされて死亡した。さらに7人が搬送先の病院で死亡が確認された。

 政府の現・元閣僚数人も信者だと主張するマガヤ師は20日夜、地元のラジオ放送で、この事故に「ショックを受けた」と語った。 「これはわれわれの催しだった以上、わが教会がこの悲劇の責任を負わなければならない。将棋倒しの原因を断定するにはまだ早過ぎるが、会場で事故が起きたという事実は、われわれの体制が十分に機能していなかったことを示している」

 事故についてジンバブエ政府はまだ反応していない。

 マガヤ師は、今年9月にナイジェリアのラゴス(Lagos)で宿泊施設が倒壊し死者116人を出した宗教団体「シナゴーグ・チャーチ・オブ・オール・ネーションズ(Synagogue Church of All NationsSCOAN)」を率いる牧師・テレビ説教師のTBジョシュア(TB Joshua)師の弟子を名乗っている。(c)AFP/Fanuel JONGWE